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2020/12/19 その他の法律情報

共有不動産Q&A

Q 共有名義の不動産、いわゆる共有不動産は、どのような権利状態なのでしょうか。

A 複数の者(共有者)が、1つの不動産について、一定の割合(持分)で所有権を持っている状態です。

 

所有権を複数の者で所有するため、不動産全体の管理処分について制約がありますが、

土地全体について使用することが可能です。

所有権の処分と同様、持分を自由に処分することは可能ですし、

共有状態を解消するために共有物分割請求をすることも可能です。

 

 

Q 私は、ある土地について2分の1の持分を有していますが、土地の面積の2分の1しか使用することが出来ないのでしょうか?

A 土地全体を使用することが可能です。

 

使用するに際しては、他の共有者との協議が必要ですが、

使用することが出来る面積に制約はなく、土地全体の使用が可能です。

この点は、誤解されている方が多く、

例えば、土地を北側と南側に2分の1ずつに分けて、

北側をAが、南側をBが使用するしかないと考えている方がいますが、

この考えは間違いです。

なお、仮に、そのように分けて使用することを考えるのであれば、

共有物分割協議を行い、北側と南側に現物分割をして共有状態を解消すべきでしょう。

 

※参考条文

(共有物の使用)第二百四十九条 
「各共有者は、共有物の全部について、その持分に応じた使用をすることができる。」

 

 

 

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