2020/12/13 その他の法律情報 日記

Web会議による裁判を経験したら、素晴らしすぎた。

ご存じない方もいると思いますが、

2020年2月から東京地裁など一部の裁判所でWeb会議による裁判手続きが開始されました。

これは、裁判のIT化の第一段階で、コロナ渦の前から準備されていたものです。

 

当事務所では、Web会議による裁判に対応できるよう準備だけ整えていたものの、

なかなかチャンスに恵まれないという状況が続いていました。

 

ですが、最近、ついにWeb会議による裁判を経験しました。

 

素晴らし過ぎました。

 

声もはっきり聞こえるし、顔もしっかりと見えて、何も問題ありません。

むしろ、裁判官も弁護士も、正面を向いているため、表情も分かりやすく感じました。

何より、重い書面を持ちながら裁判所へ移動する時間が省けます。

 

可能な限り早い段階で、すべての裁判所・すべての事件で導入すべきの一択だと思いました。

 

テクノロジーで解決できることはどんどん進めた方がいいと思っています。

ちなみに、裁判所のWeb会議は、Microsoft Teamsを利用しています。

質がすぐれているのでしょうか。

 

オンライン法律相談の日々。

 

法律相談も、オンライン中心に変わりました。

 

最近は、札幌・愛媛・大阪・千葉などの全く初対面のお客様とオンラインで相談に乗っています。

また、東京都内のお客様もほとんどがオンラインです。

 

Facebookなどでご紹介頂き、ZOOMでオンライン相談を実施し、

相談結果は、事務所内の情報共有ツールに記録します。

ご依頼頂く場合は、クラウドサインでオンライン上でご契約。

しかも、クラウドフォンを導入したことで、スマホが事務所の電話になりました。

 

(極端なことを言えば)事務所いらないですね。

 

もちろん、対面をご希望されるお客様もいますので、事務所での面談も行っています。

ですが、私自身は事務所ではなく、遠隔地からモニターを通して参加することもあります。

 

昨年までは一部の顧問先を除いてオンライン法律相談は行っていませんでしたが、

やってみると、ほとんどリアルの相談と変わりません。

資料を画面上で共有しながらできたり、何より時間の節約が可能になり、メリット大です。

 

※オンライン法律相談をご希望の方はこちらをクリック

「オンライン法律相談希望」と記載してください。

 

弁護士(法律事務所)も変化に対応しよう。

 

弁護士登録した今から11年前、

当然ですが、当時は、オンライン相談などありません。

 

重たいキャリーケースを引きながら、全国各地の裁判所へ出張していました。

今後は、Web会議が活用され、出張もかなり減るのでしょう。というより、減らすべきです。

出張は嫌いではありませんでしたが、仕事を進める上では極めて効率が悪いです。

 

最近は、AIによる契約書チェックなどリーガルテックもどんどん導入されるようになりました。

リーガルテックで起業する弁護士も増えました。

(余談ですが、15年前、司法試験合格後、司法修習を2年間遅らせてスタートアップに就職した私ですが、当時はかなりレアケースで、いろいろな人に心配されました。隔世の感があります。)

 

また、法律専門書のサブスクサービスも複数登場し、

オンライン上で法律書を読むことが出来るようになりましたし、

弁護士向けのオンラインセミナーも複数あるので、

家や事務所にいながら勉強できる環境は整ってきています。

 

本当に、この10年間で環境は大きく変わりました。

ですが、まだまだ改革すべきと考えます。

 

現在、司法試験合格者数の議論や、過疎地へ就職する新人弁護士が少ないという議論があります。

 

しかし、合格者数や過疎地に就職する弁護士の数を議論するだけでなく、

テクノロジーの導入で弁護士へのアクセスを容易にしたり、

業務効率を上げて時間の節約を図ったり、

あるいは、制度上の改革を行うこともどんどんやるべきと考えています。

 

目的は、合格者数や過疎地の弁護士数自体ではないはず。

弁護士へのアクセスと弁護士の業務改革です。

 

オンライン法律相談をご希望の方、是非お問い合わせください。

 

遠方の方、時間がない方、お体の不自由な方など、オンラインでご相談に乗っております。

もちろん、当事務所の近所の方でもオンライン相談で対応いたします。

 

お気軽にお問い合わせください。

※オンライン法律相談をご希望の方はこちらをクリック

「オンライン法律相談希望」と記載してください。

 

弁護士 白土文也