2020/01/07 日記

年末年始の読書

新年あけましておめでとうございます。

弁護士の白土です。

 

前回のブログから1ヶ月半以上経ってしまいました。

2019年の振り返りや今年の抱負を書こうかと思っていましたが、

なかなか筆が進まず。。

 

ということで、今までとは趣向を変えて、読書について書いてみたいと思います。

大学生の頃は、一日一冊ペースで読書をしていた時期もありましたが、最近は仕事以外の本をあまり読むことがなくなっていました。

ずっと長い間、本を読まねばと反省していましたが、最近、多方面で活躍しているある弁護士が年間400冊を読んでいることを知り、私の読書欲が久々に戻ってきました。

 

ということで、今回は、年末年始に読んだ本について書いてみようと思います。

 

年末年始に読んだ本

 

・ピーター・ティール著『ZERO to ONE』(NHK出版・2014年)

・ルトガー・ブレグマン著『隷属なき道』(文芸春秋・2017年)

・久保利英明著『破天荒弁護士クボリ伝』(日経BP・2017年)

・田中修治著『破天荒フェニックス オンデーズ再生物語』(幻冬舎・2018年)

・アレックス・スジョン、キム・パン著『よい休息』(日経BP・2017年)

・森川亮著『シンプルに考える』(ダイヤモンド社・2015年)

 

また、読みかけの本としては、

・塩野七生著『ローマ人の物語(1) ローマは一日にして成らず』(新潮社・1992年)

・入山章栄著『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社・2019年)

 

です。

 

いずれも勉強になる、あるいは純粋に面白い本ばかりでした。

その中でも印象に残った本をご紹介します。

 

 

ピーター・ティール著『ZEROtoONE』

この本は、ずっと積読状態になっていた本です。

 

ピーター・ティールは、ペイパルの創業メンバーで、いわゆるペイパルマフィアのドンとして、また、Facebookの最初の外部投資家として知られる人物です。

Facebookの投資では、50万ドルの投資が、なんと、10億ドルになったとのこと!

 

キャリアのスタートは、私と同じ弁護士ですが、彼は、弁護士として激しい競争を生き抜く人生に意義を見いだせず、起業、そして投資の道へ進みます。

 

彼の有名な言葉として、「我々は空飛ぶ自動車を欲したのに、代わりに手にしたのは140文字だ」というものがあります。

140文字とは、ツイッターのことですね。

 

この本の冒頭には、瀧本哲史氏が序文を書いていますが、

 

ピーター・ティールは、「世界でまだ信じられていない新しい真理、知識を発見し、人類をさらに進歩させ、社会を変えていくことを、自らの究極の目的としているのである。」

「ティールは、優秀な学生が経営戦略コンサルタントや弁護士、投資銀行などのキャリアに就いて、「あいまいな楽観主義」にもとづいた小さな成功(「選択肢が拡がる」だけである)しか手にせず、社会を大きく進化させる力を持たないことを批判する。」

 

とあります。

 

私としては弁護士の仕事にも社会的な意義はあると思っていますが、ティールの考えに共感できる部分も多いのも事実です。

是非、一読をお勧めします。

 

 

 

アレックス・スジョン、キム・パン著 『よい休息』

 

著者は、以下の文章のとおり、休息は労働と対立するものではなく、「よい休息」を取るべきと主張しています。

 

「歴史に名を残す創造的な人物の人生を調べると、たちまちあるパラドックスに直面する。それは、彼らは仕事を中心とする生活をしていたが、仕事に没頭して日々過ごしていたわけではないということだ。」

 

「彼らの日々の生活をじっくり見てみると、それぞれ最も重要な業績と思えるものに費やしていた時間は、1日のうちのほんの数時間だった。残りの時間は、山道を歩いたり、昼寝をしたり、友人と散策をしたり、あるいは、ただ座って考えごとをしていた。すなわち、彼らの創造性と生産性は、エンドレスな努力の成果ではなかったのだ。彼らの人並みはずれた偉業を生み出したのは、適度な「労働」時間だった。」

 

 

実際にこの本でも触れられていますが、最近よく聞く、「デフォルトモード・ネットワーク」の話にも繋がります。

 

私自身、案件の解決策や事務所の経営上のアイデアを思い付くのは、事務所のパソコンに向かっているときではなく、電車に乗っている時、散歩をしている時、料理をしている時、温泉に入っている時が多く、筆者の話にはとても共感できました。

 

 

入山章栄著『世界標準の経営理論』

 

入山章栄氏の最新刊で、ハーバードビジネスレビューに連載されていたものです。

「史上初!世界の主要な経営理論30を完全網羅した解説書」とされており、800頁以上の大作なので、少しずつ読んでいこうと思っています。

 

まだ読み始めたばかりですが、出だしから期待できる内容です。

 

 

 

これからも読書日記を書いていきたいと思います。

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

調布の弁護士 白土文也