2019/02/08 日記

ベンチャー企業での経験

前回に引き続き、自己紹介させて頂きます。
少し遡って、弁護士になる前のお話をします。

 

司法試験合格後は、司法研修所での司法修習生を経て、弁護士(又は裁判官、検察官)になるのが通常ですが、私は、司法試験に合格した後、司法研修所に入所せずに、ベンチャー企業の社員になりました。

 

周囲には驚かれましたが、私には、弁護士が法律の世界だけで仕事をするのではなく、様々な業界で活躍すべきという考えがありました。また、自分自身で起業したいという思いがあり、まずは、ベンチャー企業で経営を学ぼうという考えで就職したのです。

 

ベンチャー企業といっても、東証マザーズなどに上場しているような企業や、未上場でも急成長している会社など様々ですが、私が就職した会社は、マンションの一室でスタートしたばかりの社員なし、売上なしの今でいうスタートアップでした。一から泥臭いことをやって何でも学びたいと思っていた私にとっては、そのような会社こそ理想とする会社でした。

 

その会社では、マーケティング、営業、資金調達その他様々な仕事の機会があり、とても濃密な経験をすることが出来ました。飛び込み営業もしましたし、ベンチャーキャピタルや上場企業からの資金調達も経験しました。

 

それまでは司法試験の受験生として法律の勉強ばかりの生活で、バイト以外は社会人としての経験もありませんでした。言葉では言い尽くせないほどの苦労もありましたが、全てが勉強になりました。

 

特に、自分の考えが変わったこと、謙虚な気持ちになれたことが大きな収穫でした。
自分は、法律以外のことに疎く、出来ないことがたくさんあること、経営・営業・プログラマー・ウェブデザイナーなどの仕事の奥深さとそれらの仕事を担当している方への尊敬の念を持てたことは、財産となっています。
現在、ベンチャー企業・中小企業の法律顧問や企業の社外監査役をしている上で、とても役にたっています。

 

その会社での2年間の生活を経た後、司法研修所に入所することになりました。

 

白土文也