2019/04/09 その他

座学とOJT

弁護士の白土です。

 

弁護士として成長するためには、座学とOJTの両方が必要です。
基本的な知識はもちろん、法改正、最新判例や実務の動向についても知識を入れておかなければなりません。

 

ときどき、法律の世界は変化がなく、司法試験で学んだ知識だけで仕事を出来ると思っている一般の方がいますが、毎年のように様々な法律が改正されますし、判例変更もあります。

 

また、フィンテック、AIなどテクノロジーの進歩に伴って、契約実務や事件の内容も変化しますので、それらに関連する法律の勉強はもちろん、テクノロジーを含めた社会の変化自体についても勉強する必要があります。

 

言うまでもなく、来年4月1日に施行される改正民法は全ての法律実務に適用されますので、勉強は欠かせません。

 

一方、実際の仕事をしながらの研修、いわゆるOJT(On-The-Job Training)も必須です。
法律書や判例でどれだけ知識を習得しても、文献には出てこない契約書の作成や事件を担当することは珍しくありません。

 

訴訟にならずに解決した事件や訴訟になっても判決にならずに和解で解決した事件は裁判例にはなりませんので、担当した弁護士が論文や法律書を書いたり、弁護士会の研修などで講義をしてくれない限り、知識として習得することは出来ません。

 

そもそも、日常的にご依頼のある案件、例えば遺産分割などの案件であっても、依頼者のご要望、相手方のタイプ、相続人の数、遺産の性質(分けやすい財産か、売却しやすい財産かなど)、解決までの許容時間、相手方又は依頼者の支払能力等様々な要素を考慮して方針を決める必要があり、座学で習得した知識をそのまま使って簡単に解決できるというものではありません。やはり、実際の案件を一つずつ経験しながら学んでいく必要があります。

 

ちなみに、当事務所では、座学として事務所内勉強会、OJTとして事案検討会を日々行っています。

 

事務所内勉強会は、代表弁護士である私が勤務弁護士に向けて、法律相談の仕方を講義したり、最近ではほぼ毎日、来年4月1日施行の改正民法について、改正された条文を解説するという講義を行っています。

 

 

 

 

 

 

 

改正民法に関する勉強会(95条)

 

また、所属弁護士3名それぞれが担当している案件について、担当していない弁護士も含めて意見交換や質問しあう場として事案検討会を行っています。担当弁護士から、事案の概要の説明、争点の整理と担当弁護士としての見解、解決する上での問題点などの説明を行い、それを前提に弁護士3名で議論を行っています。

 

長い時は1時間程度行いますが、担当している弁護士にとっては、他の弁護士の意見を参考にでき、また事件の方針を固めることが出来る貴重な時間になっています。他の弁護士にとっても担当していない事件を学べる貴重な機会です。

 

当事務所では、今後も、座学とOJTを通して、日々研鑽を積んで参ります。

 

 

白土文也