2020/09/19 日記
イチローが素振りをするように、白鵬が四股を踏むように条文を読む~事務所内勉強会について~
弁護士の白土です。
いつの間にか猛暑も終わり、少し涼しくなってきました。
日々ブログを更新しなければと思いながら、あっという間に秋になってしまいそうです。
ということで、今回は、久しぶりに、事務所の活動について書いてみます。
毎日、事務所メンバーと条文を読んでいます
当事務所では、原則、毎日30分間、
事務所内勉強会として条文を読んでいます。
ZOOMでやっています。
当初は弁護士だけで行っていましたが、事務員からも参加したいという希望があり、
現在では事務員も参加しています。
やり方はいたってシンプル。
条文を1つずつ読んでいき、気になる点があれば質問したり、誰かが解説したりしています。
最近は、改正相続法、改正債権法、信託法、破産法などを読んでいます。
なぜ条文の素読をするのか?
以前は、判例タイムズなどの文献を読んで、意見交換を行う形式での勉強会もしていました。
しかし、最近はもっぱら条文の素読をしています。
実は、私自身は、司法試験の受験時代からの習慣で、
弁護士になってからも、時間の許す限り、毎日条文を読むようにしてきました。
(「時間の許す限り」に重点を置いてください)
私の考えですが、条文の素読には以下のメリットがあります。
・いろいろな法制度を頭に入れておくことが出来、法律相談の力が高まる
・訴訟において主張立証すべき事実を整理でき、訴訟活動に役立つ
・条文の定め方、言い回しを理解することで、契約書作成の力が付く(契約書作成は当事者間の法律を作っているのと同じ)
弁護士としての基礎作り
野球選手の素振り、料理人の包丁研ぎ、力士の四股踏みが大切なように、
弁護士にとっては、条文を知り・解釈できることが基本中の基本だと思っています。
(もちろん、条文を知っているだけでは実務は出来ませんが)
私は、野球のイチロー選手のファンだったのですが、彼はこのように言っています。
「特別なことをするために特別なことをするのではない、
特別なことをするために普段どおりの当たり前のことをする。」
「しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない。」
大相撲の白鵬も、横綱になってからも誰よりも四股を踏んでいるそうです。
(特にファンではないのですが、そういう話は大好きです)
イチローが素振りをするように、白鵬が四股を踏むように条文を読んでいるつもりです(本当です)。
事務所メンバーとの顔合わせの貴重な時間
実は、事務所経営の観点でも貴重な時間だと考えています。
現在、コロナの影響で、交代勤務・在宅勤務を併用しているため、
事務所メンバーとリアルに会う機会は、ほとんど無くなってしまいました。
弁護士実務自体は、リモートでも支障なく行えていますが、
顔を見て、メンバーの状況を知り、情報を共有することは、
組織が同じ方向を向いて進む上ではとても重要です。
リモートではありますが、毎日メンバーの顔を見ることが出来る条文読みは、
今では当事務所に欠かせない時間になっています。
実際には、雑談だけで終わってしまうこともたまにはありますが、それも組織としては良しとしています。
これからも条文を読み続けます
当事務所の注力分野である、
・相続案件
・事業承継
・家族信託
に関わる法律を中心に、
これからも条文を読み続けていきたいと思います。
弁護士 白土文也
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